dldのポリシー
The Best Products with The Best Service.
私たちの挑戦は、今から33年前の1983年に始まりました。創業のきっかけとなったのは、初めて見た薪ストーブの快適さに感動したこと、そして薪ストーブに生活を豊かにする可能性を見たことでした。海外のメーカー数社の中から、当時触媒を使った技術で優れた薪ストーブを生産していた米国のダッチウェスト社を選定し、輸入を始めました。
しかし、当時はまだ薪ストーブというものが全く普及していない環境。ごく一部の別荘地でわずかな需要がある程度でした。このような状況の中、どうすれば日本に薪ストーブを普及させることができるのか考え、それには輸入だけでなく、取付工事、メンテナンス、薪の供給など薪ストーブに必要な全てを自社で提供していこう、という結論になったのです。
しかし現実はそんなに簡単なものではありませんでした。輸入したものの、当時は取付のノウハウもなく、しかも薪ストーブに合った煙突部材は日本では全く手に入りません。安全な施工をするためには全てを自社で製作しなければならず、煙突を一枚のステンレス板から手作りをしました。暗闇のなかを手探りで、少しずつ前進していくような状況だったのです。
毎日工事に明け暮れているなかで徐々に業績も伸び、創業から10年ほど経った頃、ふと、販売ばかり優先し、当初の目的であったメンテナンスなどオーナー様のケアが十分できていないことに気づき愕然としました。
初心に戻り、新たにアフターサービスの要である「メンテナンス」と「薪の供給」に力を入れていくことを決意したのです。メンテナンスについては、専任のカスタマーサービスチームが、メンテナンスにお伺いするシステムをつくりました。現在では毎年全国各地の3000軒を超えるオーナー様のお宅を訪問し、丁寧なメンテナンスと焚き方のアドバイスをしています。
また、燃料となる薪の供給。
当初はナラなど広葉樹を仕入れ、薪にして販売するという一般的な販売スタイルでした。ところがあるとき、本社のある長野県の山林の現状、唐松や赤松の間伐が十分にされず山が荒れていて、間伐しても材が売れないためそのまま山に切り捨てられているという実情を目にしたのです。なんとか薪として有効利用したいと販売をはじめたのですが、はじめは針葉樹は薪ストーブで焚いてはダメだ、という誤った認識もあり、なかなか売れませんでした。
そこで取り組んだのが、薪の宅配システム。物流から考えることによって針葉樹の薪をもっとユーザーの皆さんに使ってもらおうという取り組みでした。手入れがされて山林が元気になり、間伐材を買い取ることで林業も元気になり、お客様も薪ストーブが使いやすくなる。徐々に私たちの思いをお客様が理解してくださり、現在では利用者が1500件を超える、dldを代表するサービスとなりました。
薪ストーブは環境に優しい暖房機と言われますが、薪を燃料として使うことで、年間2t〜3tの温室効果ガスの削減効果があることは皆様ご存知でしょうか。これはエコカー5台分に匹敵するとも言われています。環境に対して早くから取り組んでいる欧州の国々に比べ、日本の薪ストーブの普及率はほとんど無いに等しい状況です。環境に優しく、私たちに心地よい暖かさを与えてくれる薪ストーブを広めていくことが私たちdldの使命だと考えています。
The Best Products with The Best Service
本当に良いものを、最高のサービスとともにお客様へ提供していく。それが私たちdldのポリシーです。私が世界中を旅するなかで、本当に良いと思ったものを厳選しています。その中で、2007年にデンマークのHWAM(ワム)、2014年にドイツのIRONDOG(アイ アンドッグ)という、心から「The Best Products」と思える薪ストーブと出会うことができました。現在はこの2ブランドを中心にラインナップを揃えています。
dldは北は仙台から南は名古屋まで9箇所の営業所、従業員数は60余名となりました。創業から33年、私たちは名実ともに薪ストーブの販売施工及び薪の生産供給における日本のリーディング企業であると自覚しています。スタッフ一同、さらなる薪ストーブの普及に努め、そして薪ストーブオーナー様により薪ストーブを楽しんでいただけるよう充実したサービスを提供していきます。どうぞこれからもdldをよろしくお願い申し上げます。
代表取締役社長 三ツ井陽一郎